みんな自分の物語の主役『物語なき、この世界。』
2021年7月23日、シアターコクーンにて観劇。
1幕のドキドキを返して
1幕はすごく良かったです。岡田将生と峯田和伸のぎこちない会話、ユニークな風俗店での出来事、そして事件の勃発、、と、あっという間に感じました。こんなに1幕があっという間に感じた舞台って初めてだったかも、というくらいに。
2幕は残念でした…。前半のカラオケボックスでのシーンは良かったと思うんですが、割と早い段階で事件の結末が見えます(大半の人の予想通りではあったでしょう)。そこからが長い。
そこからのくだりこそが、三浦大輔氏が描きたかったことなんだろうというのはわかるんですが、1幕まであったリアリティがどっかへ吹っ飛んでいっちゃったような気がしました。というか「物語」「物語」ってみんな連呼しすぎ!
なんか、本当に言いたいことだとしても、そんなにストレートに伝えないでよ…と思いました。テーマ自体は良かったと思うので残念。
歌舞伎町感は感じないセット
歌舞伎町が舞台ということで、クルクル転換するセット(人力でした)とプロジェクションマッピングで歌舞伎町の街並みを再現していましたが、うーん、なんか歌舞伎町感がなくて、普通にシアターコクーンって感じがしたのは残念でした。なんか、異国情緒感がありすぎた気がする。中国ぽかったです。もう少し後ろから観てたらまた違ったのかなあ。
キャストは豪華 豪華すぎ?
しかしキャストは豪華でしたね。主演の二人だけでも相当豪華ですが、柄本時生、内田理央、宮崎吐夢、寺島しのぶ…。ちなみに峯田さんは歌とギターまで披露してくれました。贅沢すぎでしょ。
岡田さんと峯田さんの二人芝居はすごく良かったですが、正直同い年には見えなかった…。峯田さんは実年齢よりはすごく若く見える方ですが、岡田さんもそうなので…。
全体的にちょっと残念な部分もあったけど、峯田さんの歌も聞けて贅沢な舞台でした。